春から秋までを振り返るシリーズ続き。
10月には、木削りセッションのご依頼で「ぜひ削り花をつくりたいです」という方がいらして、ご一緒しました。
木削りセッションではこれまで、風変りなご依頼としては「木枕を」「菓子切りを」という方がいらっしゃいましたが、そのほかはだいたいスプーンやバターナイフ、楊枝入れ、スパイスボトルだったので、「削り花、、ですか?」と思いました。
削り花はスプーンなどのように手間暇かかるものではないので、さくっと基本の作り方を共有して、あとはさまざまなバリエーションを一緒につくってみました。
いろんな形をつくって、一部のお花を薄めのミルクペイントで色付けしてみたり、ぎゅぎゅっと箱に詰めたりすると、なかなかかわいいです。箱に詰めると持ち運び時に繊細な花びらを守れるメリットもあります。
箱詰めを思い立ったのは、夏に、お悔やみのお花を友人に送りたかったときに、あまりの暑さに生花はいかがなものかという思いがよぎり、削り花を贈ろうと思ったときでした。
削り花は、ヨーロッパではロマの方々が伝統的につくってこられていますが、日本列島でも薄く細やかに削ってちぢらせた別バージョンを見かけます。
新島を旅したとき、新島村博物館の展示の端っこにあったのがこれ。木の小舟に添えられてました。
日本列島の削り花(削り掛け)は、 神さまを迎えるよりしろとしてつくられてきたという説もあるそうで、花の形とはちょっと異なりますけどアイヌの行事でつかう「イナウ」も、宗教行事に使われるもので、お祈りやお祝いと関わっていますね。
そんなこんなで、削り花はお悔やみ花としてひょっとしてとても向くのではなかろうか、と感じました。
ただ、個人のおうちに送る場合、ずっと残ってしまってもいけないので、削り花のお悔やみ花は「しばらくお供えしたあと、頃合いのいいときに燃やしていただくといいかとおもいます」とお伝えしました。
削り花づくりで参考にしてきたのはこちらの本。一部の花(ミニバラみたいな)は我流です。木削りセッションではひととおり、一緒に削ってみました。
(あ)さん、とっても楽しそうに削ってくださるので、幸せでした。これからも、楽しんでいろんな削り花をクリエイティブにつくっていってくださるだろうな。。!
木削りセッションではいつも、手順やポイントの手描きプリントを差し上げていますが、今回も改めてプリントを描いてみて、ふだんなんとなくやっていることの整理ができたというか。言語化ができたというか。
いつもセッションでご一緒させていただくことで、学びをいただいていることに、感謝です。
(あ)さん、ありがとうございました^_^
#削り花
#木削りセッション