「ぐりとグリーンウッドワーク」的おすすめ資料をご紹介します(少しずつ増やしていきます)。
ナイフグリップ動画
ヨッゲ・スンクヴィストさんによるスウェーデンに伝わる伝統的なナイフグリップの実演動画集です。ナイフグリップを1~2つずつ、各5~10分前後の動画で紹介してくださってます。
英語ですが(字幕も英語なら出ます、時々不正確ですが💦)、スウェーデン人のヨッゲさんは話し方がゆっくりなので、比較的わかりやすいかと思います。
ヨッゲさんはお父さまのヴィッレさんに4歳のときからナイフグリップを教わってこられて、それをプロの木工家としては2018年の時点で35年間、実践してこられています。
後半にはスプーンのさじ面を彫るためのフックナイフ(スプーンナイフ)のグリップ、その後には砥ぎとストロッピング、そしてバターナイフ、料理ヘラ、お箸のつくり方の実演も。
アメリカ人グリーンウッドワーカーのジャロッド・ダールさんが、2018年に岐阜県立森林文化アカデミーで開いた5日間の講座の模様を収めたDVD。 1本の生木からお箸、まな板、スプーン、ふた付き小物入れをつくるなかで、 ジャロッドさんによる各13種類のナイフグリップの実演・説明もあります。
日本語字幕付き。こちらは有料で、DVDとして、もしくはオンラインのストリーミングとして、グリーンウッドワークラボさんより購入可能です。
グリーンウッドワークの源流的存在のおひとり、ヴィッレ・スンクヴィストさんのドキュメンタリー。
ご子息でグリーンウッドワーカーのヨッゲ・スンクヴィストさんが、晩年のヴィッレさんの作業される様子をドキュメンタリー映画として残してくださいました。
「2013年に撮影された本作では、87歳のヴィッレが杓子とボウルを製作。樹木の選定から、模様の彫り込み、亜麻仁油を使った伝統的な仕上げまで、全工程をお見せします。また12歳で初めて木彫りの馬を作ったときから用いてきた、刃物砥ぎの技術もご紹介します」(DVDジャケットより)
具体的な作業のノウハウだけでなく、87歳のヴィッレさんの佇まいや暮らし方、それまでの生きざま(失われつつあった木工の伝統を残そうとした経緯なども)がドキュメントされています。
日本と同じくらい国土に占める森林の割合が高いスウェーデン。木の文化といいますか、暮らしの中で木材や木製品が占める割合の大きさや、木工の伝統的手法には、日本と重なる部分も大きいように感じます。
そして、ヴィッレさんが生きた「暮らしの道具を自分でつくり、自分でメンテナンスしながら使う」という日常は、21世紀の今、サステナブルな暮らしを考えるにあたっても大切なヒントになると思います。
日本語字幕版は今のところストリーミングでのリリースで、グリーンウッドワークラボさんより購入可能です。