家の中にころがしておいたら乾燥していた、元・生木を使ったものづくりの第1号は、そういえば、りすのメジャーでした。

材は、近所の川べりのソメイヨシノの剪定枝を、知り合いの庭師さんからいただいたもの。大きめのスプーンを削ったあと残っていた部分です。

室内保管で半年が経過していたので、だいぶん乾燥が進んでいました。

▽りすのメジャーのデザインの紆余曲折話は、note記事にくわしく書きました。つくる過程もとっても楽しかったし、学びもあったし、いろいろ嬉しかったプロジェクトでした。

グリーンウッドワークあるある?

さて、「グリーンウッドワークあるある」なのではないか(私だけ?)と思うのが、よさげな生木を大切に保管していたのに、忙しい日々のなか、削る時間を見つける前に材が乾いてしまうこと。。。

冷凍保管も、あまり長くなるとフリーズドライ的に乾燥が進んでしまうことが考えられますしね。。

でも乾燥が進んでしまった材も、やっぱりかわいいので手放せない。。。

それを、りすのメジャーのときのように活用できると、うれしさ倍増です😊

しかし、ふつうの木工をされる方なら、乾燥した材のほうを好んで扱うのに💦手道具でやるグリーンウッドワーカーには乾燥した材はハードルが上がります。。手が痛くなってしまいます。

生木のうちに粗削りまで終えておいたものを、乾燥後、わずかに仕上げ削りするのなら無問題なのですが、最初の粗削りを乾燥した材でやるのは、むむむ、です。

以前、乾燥した材を水にしばらく浸けてみたら、生木と同様に扱えるか、考察してみたことがあります。いろいろ長く書いたので抜粋すると。。

カラカラに乾いた木材だって再度水につければ(干し椎茸を水で戻すイメージで)いいんではないか、と思ったこともありました。

でもやってみたかぎりの自分の経験では「Oh no!」という感じでした。一度乾いてしまった木は、水につけても表面うっすらにしか水分が入っていかず、みずみずしさが奥まで行き渡っている時の削り心地とはぜんぜん違いました。(それでも削れないわけではないですが、硬い削り味になるので普通に疲れました)。

[memo: これは生きている立木の話ですが、導管の中に水分がなくなった状態が一定期間続くと、そのあとは水が上がらなくなってしまうそうです。詳しくはこちらへ]

ということで、同様にはならない、と思いました。けども、最近思うのは、丸太や枝状態のものを割ってから水に数日浸しておくと、わりと生木に近い削り心地で削れるということ。

ただし水に浸している期間が長くて、材の中の樹液が水に置き換わっている状態だと、削っている最中の水分放出スピードが早めな気がします。なので手早く削るか、ちょいちょい水に浸けながら削るかしないと、ワレの危険が高まるように思います。あくまで個人的な感覚で、数種類の限定的な樹種しか試してないですが。

とりあえずこのところは、スプーンなどを木取りして粗削りする際に出る端材は、すぐに、水を張ったバケツに放り込んでおいて、スプーンを削った後に、手遊び的に小物を削ってみたりしています。

ほんとーうにちまちましたものを削るのが好きなので、夜、静かな時間にする端材の削り遊びはなかなか楽しく、心休まります😊

△スプーンの端材(サクラ)で削った「お祈りする小動物」

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