京都に住んでいる友人が実家のお庭の剪定枝をぼんっと送ってくださった中から、姫こぶしの細枝で削ったスプン。試みに削ってみた1本です。

 
 
 
 
 
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こんな細枝からスプンを削っても、強度がいかほどのものかーと思いつつ、ものは試し、と実験。

小さいスプーンならかかる負荷も小さいから、それなりに使えるのかもしれない気もしたり。やっぱりポキンと折れてしまうかもしれない気もしたり。。。

でもなんとなく、この友人のところに生まれてもうすぐ6カ月になるちびっこに、フィーディングスプーンとして使ってもらえたりしたら嬉しいなと思って削ったので、(そして友人もこの実験に喜んで巻き込まれてくれるとのことだったので!)、試しに使ってみていただくことにしました。

果たして使えるものになったかどうか……後日レポできたらいいな、と思っています!

■エゴマ油の塗膜の耐熱性ってどうなのかな

さてこのスプーンも、いつものように、この後えごま油を塗って仕上げたのですが、えごま油の塗膜の耐熱性ってどうなんだろう(えごま油仕上げのカトラリーを熱い汁物の中とかで使っても、耐水層はくたびれないか?)と、かねてからちょっと気になってました。

で、少し前に、別のものの仕上げにえごま油を塗ったときに、プラスチックカップにほんの少し取り分けたえごま油をそのまま数日置いておいてみたら、表面に膜が張りました。

えごま油の酸化が進んで、膜化したのですね。ちょうどいいので、この膜の耐熱実験をしてみることに。

やかんでお湯を沸かして、この膜の上からかけてみて、変化があるかどうか見てみました。

結果。お湯をかけても、膜は溶けたり破れたりせず、膜のままの状態を保ちました。ちょっとほっとしました。

■そもそも塗装仕上げにするかどうか、のところは……

最初にナイフワークを教えてもらったイギリスのジョージョー・ウッドさんは、自宅で使うスプーンはあえて無塗装で使って、味わいが深まっていくのを楽しむ、とおっしゃってました(販売するスプーンは亜麻仁油で仕上げているそうですが)。

そういうチョイスもありなんだなーと思いつつ、自分は今のところ自宅で使うカトラリーは亜麻仁油かえごま油で仕上げています。湿気のたまりやすいわが家では、無塗装だとカビやすそうで。。

5年前に初めて足踏みろくろを体験したときのシリアルボウルは、食用の亜麻仁油を塗って半年かけて酸化させてから使い始めたのですが、それでも使い出して4年以上たった今、器の外側は少し黒ずんできている部分があったりします。亜麻仁油の浸みこませ方が甘かったところがあったのか、どうなのか。。内側はまったく問題ないので、今も毎朝、朝食を食べるのに愛用していますが。

木の器も、カトラリーも、黒ずみを最小にとどめるための工夫はなるべくしたいなあと思っています。

(黒ずみを完全にシャットアウトするには、市販の木製食器・カトラリーのようにウレタン塗装してしまえばいいのはわかっているのですが、ウレタン塗装のテカテカ感がどうも好きになれず💦もともとの木肌が感じ取れなくなるのも残念なので、今のところ自分にとってはオイル塗装がやっぱり第一チョイスです……)。

追記:表面がテカテカにならない浸透性ウレタンは、木そもそもの手触りが残るので、好ましく思うようになりました。樹種や木の状態によっては活用しています。ただ、環境や人体にとっての安心・安全を考えると、耐水性がウレタン仕上げより劣るとしても昔ながらのオイル仕上げは、やっぱりすてきだなと感じています。

#オイル塗装 #えごま油


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