この冬のホリデーシーズンは、ひょんなことから「ほのぼのスマホスタンド」を量産してお届けする運びとなりました。数年前に相方につくった素朴すぎるスマホスタンドを、シンプル化+丁寧仕上げ化したバージョンを青空クラフト市(カミイチ)に持参したのが、そもそものきっかけ。

青空市では、興味を示してくださる方はいらっしゃいましたが売れることはなく、それはそれで、と思ってたのですが、相方がこのスマホスタンドが「見かけによらず使い心地がいいのだー」とSNSでつぶやいて(私の知らぬ間に)、そうしたら彼女の友人知人からご依頼が舞い込んで、このホリデーシーズンに16個が旅立っていきました。あと4個、ご依頼分をこれから作らねばで、なんというか自分的に「ありえない」=「ありがたい」展開になっています。

△2代目スマホスタンド。木々と切株バージョン。モッコクでつくった大地に、ヤマザクラでつくった木々とケヤキでつくった切株を配置。パーツの位置・高さは、スマホを置いたときの角度を鑑みて計算しています。

△動画視聴やオンラインミーティングのときは横置きに。

△切株部分の年輪は元々のケヤキの枝の年輪。

木々とどんぐりバージョンもあります。(木々のくるんくるんの枝が年月と共に落ちしてしまった場合は、植え替え用の木のパーツをお送りすることにしています)。

△木々とどんぐりバージョン。クヌギのどんぐりで。

りすバージョンは、りすが好きなのでつくりました。りすの出産作業は楽しいです(^-^) うちの最寄りの神社の松の木の高いところに、葉っぱや小枝を寄せ集めて巣をつくっているりすがいて、そのりすはしっぽがふんわりくるんとしたタイプではないんですが、その身近なりすを想ってつくっています。

△りすとどんぐりバージョン。マテバシイのどんぐりで。

△削るたびに違う体型、違う姿勢のりすが生まれる…。

木々+小屋のバージョンは、私にグリーンウッドワークの存在を教えてくれた恩人かつ先輩グリーンウッドワーカーの和久アイコさんの発案です。これもかわいくて気に入っています。

△小屋には扉もちゃんとつけました。自分の長年の憧れの、湖畔の小屋である!

使ってくださっている人から「儚いのに頑丈なバランスに感動」「こころが暖かくなります」「かわいい」などご感想をいただけて、友達にもプレゼントしたいと追加でオーダーくださる方々もいらしたりして、こちらのこころも大変あったまっています(^-^) ありがとうございます🥰

スマホの機種によっては合わない場合もあるかもしれないのですが、その場合はカード立てや郵便物の「ちょっと置き場」など、別用途でお使いいただければ幸せです(もしくはオブジェとしてかわいがっていただけたら…!)。

△お気に入りの古い手回しドリルで穴開け作業をしています。

枝を鋸でカットするところからドリルの穴あけ、パーツをナイフで削るまで、すべて手道具でのスローメイドです。デザインも全部不揃いで、ナイフ仕上げ(ノー・サンドペーパー)なのでスケッチを描くみたいに筆跡が残ったまま。最後にすべすべ小石で磨いています。作業中、「どこか遠くの旅先の路上で売られているおみやげもの」的なものをつくっている感覚がありました。(もちろん実用に耐えるよう、パーツの配置や最終仕上げ作業は丁寧にやっていますが…)。

嫁ぎ先でも、おおらかに愉しく使っていただけていたら、なによりです(^-^)

△贈り物の季節なことだし、今回こんな包みでお送りしました。好きすぎて使い終わった後も捨てられない、星野道夫さんのカレンダーの紙を包装紙にしています(^-^)