以前からお庭で剪定木が出るときに思い出してくださって、枝を送ってくださる京北の(み)さん。この冬はかなりの雪が降ったときがあって、雪の重みで折れてしまった木があったそうで、しのびないので、とお送りくださいました。

△送っていただいた木々のひとつ

(み)さんは、ぐりグリのものづくりを本当によくわかっていてくださっていて、折れた枝、曲がったところ、枝分かれしているところ、を活かしたまま、お送りくださいます。ありがとうございます!

曲がりの部分を活かして、まずはヤマボウシとハナミズキの枝からスクープ3兄弟を削りました。

△スクープ3兄弟。曲がりを活かしているので、繊維が全体を貫いていて丈夫です。

ヤマボウシははじめて削りましたが、乾いていくとグンっと硬さが出る木で、仕上げ削りすると綺麗に削り上がる💓 昔の人は道具の柄などにもこの木を使ったそうで、なるほどそういう頑丈さがありそうな木です。

きゃしゃなスプーンを削っても、強度を保ってくれそうな感じがあります。

△ヤマボウシのきゃしゃなスプーン

また好きな樹が増えました♡

ただ、雪折れ枝や風倒木は、そもそも弱いところがあったからこそそこで折れたわけなので、微細なクラックが入っているところを気づかず使ってしまうと、削っている途中や乾燥途中でそこが口を開いてくることがあります。

そういうのもまた学びだなあ、お直し法を学べる機会をもらったなあ、と思って対応しています。

なにごとも、むだなことはひとつもないですね。