ぐりとグリーンウッドワークでもご紹介させていただいている斧や木工用ナイフの使い方、オイル塗装の仕方は、もとをたどるとスウェーデン人木工家、ヴィッレ・スンクヴィストさんが記録に残し後世に伝えてくださった、北欧の伝統的木工に行きつきます。
ヴィッレさんは2018年に他界されましたが、ご子息でグリーンウッドワーカーのヨッゲ・スンクヴィストさんが、晩年のヴィッレさんの作業される様子をドキュメンタリー映画として残してくださっています。
お知らせが遅くなりましたが💦 グリーンウッドワークラボさんより、その日本語字幕版が5月1日よりストリーミングでリリースされています。よろしかったらご覧くださいませ👐
△このリンクから、購入サイトに跳べます😊
「2013年に撮影された本作では、87歳のヴィッレが杓子とボウルを製作。樹木の選定から、模様の彫り込み、亜麻仁油を使った伝統的な仕上げまで、全工程をお見せします。また12歳で初めて木彫りの馬を作ったときから用いてきた、刃物砥ぎの技術もご紹介します」(DVDジャケットより)
一応本業が翻訳業な関係で、日本語字幕づくりに関わらせていただきました。森林文化アカデミー教授で日本でのグリーンウッドワークの草分けのおひとり、久津輪雅さんが監修してくださっています。
ヨッゲさんのパソコンが壊れて英語版データがなくなるなど、いろいろアクシデントもあって、今回の日本語版づくりはとてもゆっくりと進むプロジェクトでした。
でも私としては、ほんとうに終始喜びのなかで作業をさせていただいた、宝物のような作品です。
具体的な作業のノウハウだけでなく、87歳のヴィッレさんの佇まいや暮らし方、それまでの生きざま(失われつつあった木工の伝統を残そうとした経緯なども)がドキュメントされています。
日本と同じくらい国土に占める森林の割合が高いスウェーデン。木の文化といいますか、暮らしの中で木材や木製品が占める割合の大きさや、木工の伝統的手法には、日本と重なる部分も大きいように感じます。
そして、ヴィッレさんが生きた「暮らしの道具を自分でつくり、自分でメンテナンスしながら使う」という日常は、21世紀の今、サステナブルな暮らしを考えるにあたっても大切なヒントになると思います😊
(自分が関わったお仕事の告知がどうも苦手なのですが、勇気を出して書きました!)
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