木削りを、人と分かちっていくための準備を、あいかわらずゆっくりペースですが💦進めています。
脚付きはつり台が、とりあえず1つ、できました。
先月中津川グリーンウッドワークベースで足踏みろくろづくりをさせていただいたときに、トイレットペーパーホルダーをつくってさしあげたんですが(玉切り丸太に枝を挿した簡単なものですが!)、2つつくろうと、丸太の玉切りを2個用意したのが、ログハウス陽だまりの陽子さんが、お遊びで最初につくったひょろひょろの(台のついてない)トイレットペーパーを「これもこれでおもしろい」と言ってくださったので、玉切り丸太が1つ、あまりました。
もったいない、、と思って、これをいただいて、脚付きはつり台にすることにしました(自分のものづくりはこんなふうな始まり方が多い気が)。
ご一緒した(い)さんが、この玉切り丸太に3カ所、脚を挿すための穴をドリルで開けてくださいました。角度も位置も「オレ、いつもテキトーだよ」と言い放ち、あっというまにばばばっと開けてくださった。。なんか感嘆した。
根ノ上高原のリョウブの枝で、脚も3本つくらせていただくことになって。(い)さんが、テノンカッターで皮つきのリョウブの枝に、また、ばばば、とホゾをつけてくださいました。
これをかばんに入れて、高速バスで持ち帰ってきた。カバンの中に、はつり台を入れる、なんて考えたこともなかったから、重たかったけどおもしろくて、機嫌よく運びました。(かばんは後から取り付ける式のカートに括り付けて運んでいるので、重さはそこまで苦になりません)。
さて。帰宅してこのままこれらを組み合わせてはつり台を完成させてもいいけど、この台は持ち運びに適したサイズ感だし、組み立て式にしてもいいなと思いたちました。
台がまだ生木なうちに、ぴったりサイズのホゾの脚を挿すと(30ミリの穴に、30ミリのテノンカッターでつくったホゾを挿すと)、生木が乾くうちにがっちりと締って、脚は外れなくなるはずで、そうするとばらせなくなります。
そこで、今回のリョウブの脚は、太くて立派なので、別のもっと大きい台と組み合わせることにして、今回の台にほどよい太さのケヤキの枝で、組み立て式の脚をつくってみることにしました。
ケヤキの枝は、去年の4月と、今年の8月下旬とに、近所で伐られていた現場でいただいてきた枝。樹皮を、両端だけ残して剥いて、室内で乾燥させておいたものです。
「納期を1カ月間違えてました!」と急に言われて〆切が1カ月前倒しになった仕事をなんとかがんばって納品し終えた晩に、うれしくて勢いで、組み立て式の脚づくりを開始していまいました。
組み立て式のギミック自体は、わたしがグリーンウッドワークを教わってきた森林文化アカデミーの久津輪雅さんが、以前つくっておられた北欧的な削り馬(組み立て式)の脚の部分を参考にしました。
ホゾの肩のところにドリルで横穴を開けて、縦に切り込みをノコで入れ、横穴の下にもう一つ小さい横穴を開けて、そこまでノコの切れ目をさらに伸ばす。あとは横穴に挿すテーパーピンをけずってつくる。以上。
ギミック加工作業は、前出の(い)さんに、自宅から進捗写真を送ってご意見を聞きつつやりました。わたしがまるっと忘れていた部分を思い出させていただいたり、各部のサイズについて大丈夫と言っていただいたり、いろいろ大助かりでした!ありがとうございました :)
ホゾつけとピンづくりは、ドローナイフ&削り馬。穴あけは手回しドリルです。
ホゾは、目標サイズを墨付けするために、マスキングテープの芯の内側に数枚紙を巻いたものを使いました。
この丸い線に接するところまで、上面→下面→右面→左面とドローナイフで平面を削り出して、まず先端断面を正方形の形にして、次に角を落として8角形の断面→さらに角を落として16角形の断面……というふうにしていくと、わりときれいに丸ほぞをつくれました!(テノンカッターより時間はかかるけども……)
少しテーパーをつけたかったので、ホゾは、肩に向かって、やや太くなっていくようにしておきました。
ホゾの肩に開けた横穴の位置がちょっとずれたり、など”アクシデント”はありましたが💦大事には至りませんでした。
最後に台に挿して、脚の長さを整えて。できあがり。
台はまだ生っぽさがあるので、今はまだ、ピンを深く打ち込む形になりますが、時が経てばピンの打ち込みは浅くてもしっかり組み立てられるようになるかな、と思っています。
ばらせると、車のない私でも、はつり台と道具を持参して電車でお外へ出向いていけそうなので、ちょっとわくわくしています。
Memo:
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