樹種 広葉樹(針葉樹ではない木々)がよいです。直接口に入れるスプーンやカトラリーには、サクラ類、ウメ、ビワなど果樹系がおすすめなほか、これまで削ったことのあるなかでは、イロハモミジ、ウラジロガシ、エゴノキ、エノキ、オリーブ、カキ、カツラ、カラスザンショウ、キンモクセイ、クリ、サンショウ、サンショウバラ、シラカバ、タカノツメ、トウネズミモチ、ナラ、ヒサカキ、ホオ、マテバシイ、マルバアオダモ、ミズキ、リョウブ、ロウバイなどもよかったです。

枝・幹部分に毒性のあるもの(キョウチクトウ、ネジキ、アセビなど)はNGです。

上記以外の樹種でも削ってみたらすてきだった!となる場合がありますし、実験精神でいきましょう。

口に触れるもの(カトラリーなど)以外の雑貨をつくることも可能なので、そのときのその木(樹種がわからなければ枝葉や幹から調べるところからスタートして)をもっと知っていくチャンスとして、特性をリサーチしながら、試しに削ってみながら、何がつくれそうかを考えていきましょう。

樹種がわからないとき:立ち木の状態・葉の付き方・葉の形(花や実がついていればそれらも)がわかるような写真を撮っておいて、リサーチしましょう。

『山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉』はリサーチに便利です。画像を見せていただけたらこちらで調べてみることもできます。

 

サイズ 長さは目安として両端から5cmずつくらい落としたあとの長さが完成物の長さになると思ってください。長いまま持参できるならなるべくそのままお持ちいただいて、つくるものに合わせて切りましょう。

太さはカトラリの場合は、つくりたいものの完成サイズの最大幅+2cm~くらいからのものを。そのほかの小物の場合は、どんな太さでも。

 

形状 できるだけ節のないまっすぐめの部分が扱いやすいです。
ただ、曲がっている部分も、カトラリの場合は逆に最適だったりもします (※カーブの具合にもよります)。
枝別れ部分だからこそ丈夫につくれるカトラリもあります。
枝分かれ部分は小物かけなどの小物にすることもできます。

生木具合 太さ・伐った長さや季節にもよりますが、伐ってから数カ月以内のものがおすすめです。

生木を状態よく保つには:
・日陰で保管(直射日光や風があたらないところ)
・木口を塞ぐ(木工用ボンドなどで)
・長め・太めにキープ(できるだけ長い状態で保管すると、木口から遠いところの水分が保たれます)
・あるいは短くカット(つくりたいものの全長+5~10cm)して冷凍庫で保存

木口を塞ぎ、濡らした新聞紙にくるんで袋に入れて冷蔵庫で保管する方法もありますが、その場合はカビに注意が必要です。頻繁にチェックして、紙を交換したり袋を裏返したりしてください。

乾きの進み具合は、季節や木の太さにもよりますので、伐った日にちをメモしておきましょう。

乾いた木も削ることができます(水分の多いときよりも大変にはなりますが)。どのくらい乾いているかよりも、木口のヒビ・ワレがどのくらい入っているかを目安に考えましょう。

樹皮つきのものをつくりたい場合は、樹液の動きの少ない季節に(秋~冬)に伐った木を使いましょう。


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